2日目の鍋は旨い

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【2006年改正】池上線の運行番号付与方法

 ここでは少なくとも2006年9月25日改正時点から十数年間に亘って用いられた運行番号の付与方法について述べる.

 

 前提事項として運行番号の使い方を復習する.池上線・東急多摩川線では運行番号は1~99の範囲内を使用し,その内訳は

  • 1~(主に)30:定期列車
  • 32~35:臨時列車
  • 36~40:不定期試運転列車
  • 90~(知る限り)96:不定期回送列車

となっている.池上本門寺御会式開催時等の臨時ダイヤ施行時はダイヤ自体が新調されるので,営業列車で1~30を使っても構わない.実際使っている.

 

 さて,では具体的に定期列車の1~30をどのように振り分けるかを見てみる.まずは平日ダイヤについて運行のグループ分けを以下のように行う.

  1. 朝間~日中池上線を走行するもの
  2. 日中多摩川線を走行するもの
  3. 朝間のみ運転し,池上線を走行するもの
  4. 朝間に多摩川線を走行し,日中多摩川線を走行するもの
  5. 朝間のみ運転し,多摩川線を走行するもの
  6. 夕刻のみ運転し,池上線を走行するもの
  7. 夕刻のみ運転し,多摩川線を走行するもの

このグループ分けにより,①に当てはまるものを1から順に付与する.1運行の付与基準は五反田駅を00分発を除き10時台に初めて発車するものである.続いて②に当てはまるものを21から順に付与する.21運行の付与基準は多摩川駅を00分発を除き10時台に初めて発車するものである.③は①の続番で,入庫する時刻が早い順に付与する.④は②の続番で,基準は①に則る.⑤は④の続番で,入庫する時刻が早い順に付与する.⑥は①の,⑦は④の続番で,それぞれのグループ内で出庫する時刻が早い順に付与する.

 実際,運行番号の内訳は

  • 1~9:日中池上線
  • 10~16:池上線増発
  • 21~25:日中多摩川
  • 26:朝間多摩川線・日中池上線
  • 27~30:多摩川線増発

となっている.

 

 続いて休日ダイヤ.このグループ分けは明快で

  1. 日中池上線を走行するもの
  2. 日中多摩川線を走行するもの

のみである.このグループ分けにより,平日ダイヤ同等の基準で①は1から,②は21から,それぞれ順に付与する.

 

 ところでこれはあくまでも2006年改正での基準である.この後2014年までほぼ時刻改正のみで経過してきた訳だが,この間に行先順序の変更や入庫順序の変更がいくつか発生している.しかしながら出庫~9時頃の時刻はほぼ変わらなかったので運行番号は変えずにダイヤ改正を行っている.そのため厳密にはこの順序は守られていない.しかしパターン変更を伴う大規模な改正(2016年)ではこの通り振り直されているので,各自確認してみてほしい.

 

 以上,近十数年における池上線の運行番号の概観であった.